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  • 衔接手段视角下汉日对比研究—以《哥儿》为例_论文论文设计

    时间:2021-04-01 15:09:02 来源:蒲公英阅读网 本文已影响 蒲公英阅读网手机站

    相关热词搜索:哥儿 论文 为例

      I

      摘要

     篇章衔接手段视角下的汉日对比研究 —以《哥儿》为例

     在翻译过程中,篇章的衔接问题开始被越来越多的学者重视。我们常常见到一些译文虽然语法正确但读起来并不通顺,使读者难以快速理解文章内容。主要原因就是译文没有达到目的语的语篇标准。因此在翻译过程中把握好不同语言篇章构成的异同就变得十分必要。而衔接作为篇章的有形网络最具有对比性。因此,本文选择了夏目漱石的《哥儿》及林少华(2013)、刘振灜(1987)两个汉译本做语料,通过统计汉日平行篇章中的第三人称代词和指示代词这两类衔接手段的使用频次,考察汉日语言在同一语篇语境下衔接手段的使用情况。同时对两个汉译本也进行对比,试讨论不同译者在翻译过程中是如何转换衔接手段的。通过具体案例分析,明确中日两种语言系统中第三人称代词和指示代词在篇章中的使用特点,由此进一步分析如何转换衔接装置使译文更符合汉语特点。

     日语中第三人称代词作为衔接手段通常会用“零形式”,即省略对文脉中出现的人物进行回指。而汉语中第三人称代词“他/她”的出现频率则远高于日语。此外两汉译本在第三人称代词的翻译策略上也表现出较大的差异。相比林译本,刘译本更倾向把第三人称代词“明示化”,但过多的“明示化”容易产生冗长感。林译本则通过对第三人称代词有选择的译出或省略使译文更符合汉语特点。因此,译者在翻译过程中应该通过前后文脉明确原文中零形式的人称代词所指人物后,进一步考虑目标语的衔接特点从而选择合适的人称代词表现形式。

     其次,本文对日语篇章衔接中极为重要的指示词进行了分析。通过对文脉指示代词コ・ソ(近指・远指)的统计数据可以看出,两种语言表现出不完全对应性。近指翻译成汉语后对应的一致性更高,多数可译

      II 为“这、此”。远指较为复杂,译成汉语时有向近指转换的倾向。这与汉语通常用近指来回指上文的特点有关。根据庵功雄的研究,日语的近指在文脉中多用于和话题关联度较高的事物,翻译时对于能够确定的名词通常省略指示代词。远指在日语中则被授予篇章意义的功能。从译文来看能够唯一确定的名词也会省略指示代词。此外通过引入“一项名词”以及动词的“必要格成分”的概念,可以看出省略掉原篇章的指示代词利用词汇的语义特点也可以保证译文篇章的衔接性。最后,日语的指示代词除了指物以及上下文之外,还可以用于指人以及日语中没有的第三人称代词“它”。可以说日语的人称代词体系并不发达,但指示词体系则更为发达。因此译者不能直接套用原文本的衔接手段,应该使每个元素的连接尽可能符合目标语言的特征和规范。

      关键词:

     篇章,衔接性,翻译,第三人称代词,指示词

      III

      要旨

     テキスト結束装置における中日対照研究 -「坊ちゃん」を例にして-

     外国語を翻訳するとき、テキストの結束性に関する問題が学者にますます注目されてきた。我々はしばしば次のような訳文を目にする―それぞれの文の構文はまったく正しいが、しかし全体的に読むと何とか不自然な違和感が感じる。それは、目標言語のテキスト標準に達しないわけである。したがって、翻訳者は、目標言語の実際の状況に応じて調整する必要がある。これだけで、訳文は元言語の内容と情報を再現するだけでなく、目標言語の読者に自然でスムーズな感覚をもたらしてくれるわけである。結束はテキストの有形的なネットワークとして最も代表的である。

     本論文は夏目漱石の『坊ちゃん』と林少華版(2013)、劉振灜版(1987)という 2 つバージョンの中訳本を選択した。これらをコーパスにして、中日のパラレルコーパスにおける三人称代名詞と指示表現に量的に対照しようと思う。同一テキストの場合に、違う言語システムにおけるその結束性の形成する結束装置の使用情況を分析する。両訳本が同一結束装置の転換する方法にも比較し分析してみる。具体的な例を取り上げ、中日言語のテキストにおける三人称代名詞と指示表現の特徴を明らかにしてみる。したがって、中国語のテキストの特徴に合うためにどうやって結束装置を処理したほうがいいか検討しようと思う。

     まずはデータから日本語における結束装置としての三人称代名詞が通常ゼロの形式、すなわち省略で文脈に登場した人物を指示するとわかった。それに対し、中国語の三人称形の使用頻度が高い。しかも、両中訳本は大きな違いを現れた。翻訳ストラテジーに関して、劉訳本は原作のゼロ人称代名詞を三人称形の形式で、つまり大部「明示化」にする傾向がある。やや冗長な感じを与えやすい。林訳本は適当な三

      IV 人称代名詞の形式を選択し、目標言語のテキスト結束特徴に合うと思う。また、翻訳するとき、ゼロの形で現れる主題については、この部分とそれに続く述語との間の意味的な一貫性を考慮する必要がある。特に日本語における人称代名詞がすべて一番近い原則に従って照応するのではないことを明確にする必要がある。文脈情報を適切に利用し、指示される事物を確かめた上に、目標言語の結束特徴を考慮しながら、適当的な人称代名詞の表現形式を選択すべきだと思う。

     次は文脈照応の指示表現コ・ソ(近指・遠指)の量的な統計結果から、中日言語は全く対応できないと見える。近指のコ系は中国語とより高い一致性を表現してくる。ほとんどは「这/此」に訳すことができる。日本語のソ系はコ系より複雑である。時にはソ系は近指に訳す傾向がある。それは中国語は「这/此」によって前文脈を指示しやすいからと考える。庵功雄によると、先行詞の捉え方によって文脈指示の「コノ」はトピックとの関連性、「ソノ」はテキスト的意味の付与という機能がある。指定された名詞が唯一である場合、指示表現が翻訳されない情況がよくある。中国語に翻訳するとき、「一項名詞」及び動詞の「必要格成分」の概念を利用し、指示表現を訳さずに語彙による結束性を構成することも見える。最後日本語の指示表現は前後文脈及び事物を指示する以外、人と日本語にはない三人称形の「它」を指すこともできる。日本語の不完全な人称代名詞システムと違い、指示表現システムは発達しているといえる。したがって、翻訳者は元テキストで使用された結束手段をそのまま目標言語に使用することはできない。テキストの各要素のつながりは、目標言語の特徴と規範に準拠する必要がある。

     キーワード: テキスト,結束性,翻訳,三人称代名詞,指示表現

     目次

      第 1 章 序論 ........................................................................................... 1 1.1 問題提起 ................................................................................... 1 1.2 先行研究 ................................................................................... 3 1.3 研究方法と目的 ........................................................................ 6 1.4 論文の構成 ............................................................................... 8 第 2 章 結束装置の選択及び判定基準 ................................................... 9 2.1 結束性と結束装置 .................................................................... 9 2.2 三人称形 ................................................................................. 10 2.3 指示表現 ................................................................................. 11 第 3 章 『坊ちゃん』及び両訳本の三人称形における対照分析と中訳

      策略 ....................................................................................... 14 3.1 『坊ちゃん』及び両訳本の三人称形の使用 .......................... 14 3.2 中日三人称形の使用の特徴 ................................................... 17 3.3 結束装置における三人称形の中訳策略 ................................. 20 第 4 章 『坊ちゃん』及び両訳本の指示表現における対照分析と中訳

      策略 ....................................................................................... 22 4.1 『坊ちゃん』及び両訳本の指示表現の対照 .......................... 22 4.2 中日指示表現の使用の特徴 ................................................... 24 4.3 結束装置における指示表現の中訳策略 ................................. 29 第 5 章 結論 ......................................................................................... 31 参考文献 .............................................................................................. 34 執筆者プロフィール ................................................. 错误! 未定义书签。

     謝辞 ...................................................................................................... 38

     第 1 章 序論

      1 第 第 1 1 章

     序論

     1.1 問題提起 翻訳は、言語の出現に伴ったものと言える。今の多言語環境において、翻訳は人々の交流の壁を乗り越え、コミュニケーションの架け橋として機能を果たしている。今まで、各国の学者が、翻訳実践に伴って分析しながら多くの翻訳理論をまとめてきた。一方、出現した多くの翻訳作品を批判的に分析するために、これらの翻訳理論を利用して、翻訳作品を分析する人も増えてきた。

     1960 年代に翻訳研究の分野において言語モデルが登場し始めた。言語学の発展につれて、欧米の学者は次第に翻訳が芸術であるだけでなく、ある独立の分野でもあることに気付いた。言語学は翻訳学の科学的な根拠の一つである。実際、元言語を目標言語に翻訳する過程において、現代言語学の研究は翻訳にますます顕著な影響を及ぼしてきたのも事実である。両者の間に確かに密接な関係を持っている。翻訳学の中の言語学派は、翻訳を特別な形式の言語使用とみなし、元言語と目標言語の類似点と相違点、および言語内関係の研究に注意を払っている。翻訳は内容を変更せずに、ただ別の言語に変換すると考えられる。したがって、変換ルールが強調されるのは翻訳研究の重要な目的であり、等価はその研究の中核である。

     長い間伝統的な言語学は文を最大の研究対象として研究してきた。しかし、このような言語研究において二つの明らかな欠点が徐々に発見された。一つはコンテクストを無視したゆえにたくさん具体的な問題が究明できない。もう一つは文を対象とする分析によってまとめられた言語の使用ルールは実際の自然言語とは大きく異なる。実はこれらの問題はテキストの角度から探求する必要があると考えられる。そ

     第 1 章 序論

      2 の後、Beaugrande&Dressler(注 1)は、「意味概念のコミュニケーション単位としてのテキストは 7 つの基準を持つ必要がある-結束性、一貫性、意図性、受容性、情報性、コンテキストおよび相互性」[1] を提案した。それから、機能言語学の研究者は、研究対象を文を超えたテキストに拡大し始めた。

     さらに機能言語学派は翻訳は一般的に、元テキストと訳文テキストの間にコミュニケーションおよびテキストの意味における等価性を求め、翻訳の単位がテキストに決められるべきだと提案した。テキスト言語学の出現と発展により、翻訳の理論と実践が促進された。今の翻訳領域において、テキストを翻訳の対象および基本単位とみなす人は増えてきた。現在の状況からみると、ますます多くの翻訳研究者は分析と研究の基準としての言語理論を重視する。フォーマル理論と機能理論の間では、機能理論は主にコミュニケーションの角度から解説され、翻訳の目的と一致しているためより好まれているようである。その中、多くの翻訳研究者は、Halliday & Hasan の機能言語学に特に好みを持ち、この理論で翻訳の実際問題を解決しようとしている 我々はしばしば次のような訳文を目にする―それぞれの文の構文はまったく正しいが、しかし全体的に読むと何とか不自然な違和感が感じる。それは、目標言語のテキスト標準に達しないわけである。しかし、Beaugrande&Dressler が提出したテキストの七つの基準は各言語において表現形式も異なっている。したがって、翻訳者は、目標言語の実際の状況に応じて調整する必要がある。これだけで、訳文は元言語の内容と情報を再現だけでなく、目標言語の読者に自然でスムーズな感覚をもたらしてくれるわけである。

     注 1:de Beaugrande.& W.Dressler.テキスト言語学学者.著作の『テキスト言語学入門』が、テキスト言語学における重要な役割を果たした著作である。その中にテキストの 7 つの標準を詳細に議論した。

     [1]

     Beaugrande R. de & W. Dressler. Introduction to Text Linguistic]. London: Longman. 1981:6.

     第 1 章 序論

      3 1.2 先行研究 上記のテキスト標準のうち、「結束性」と「一貫性」はテキストの最も基本的な特徴であり、他の標準を達成するための基本的な手段と言える。「結束性」とは「言語的・文法的なつながり」であり、「一貫性」とは「意味的なつながり」ということである。結束性と一貫性に関する研究はテキスト研究の重点であるとも言える。現在、機能言語学派のうちに最も優れた研究者と言われている Halliday & Hasanは、『Cohesion in English』で、「結束性が生じるのは、談話のある要素の解釈が別の要素の解釈に依存する場合である。」[2] と指摘した。H & H(注 2)は結束を構造的結束と非構造的結束に分け、さらに非構造的結束を「文法的結束」と「語彙的結束」に分ける。文法的結束の中に照応、代用、省略と接続がある。語彙的結束は同一語の繰り返し、同義語、上位語/下位語、コロケーションなどがある。その日本語の訳本―『テクストはどのように構成されるか:言語の結束性』が 1997年に出版された。佐久間(1999)は文や段の統括力を示す言語形式を文脈展開形態と呼び、文章の主要な文脈展開形態として以下の六項目―接続表現・指示表現・反復表現・省略表現・提題表現・叙述表現を挙げている。H & H はテキストの結束性の概念を提出してから、翻訳学に新しい風潮をもたらし、各国の学者はいろんな角度から結束性と結束装置について検討し始めた。

     本論文の結束性に関する定義は庵功雄に従ったものであるが、実はH &H の研究に、大きな影響を受けられたと見える。庵功雄(2007)の日本語テキストにおける結束についての研究は非常に代表的である。庵(2007)は、結束性を表す文法的手段が「結束装置」[3] と呼ぶ。さらに結束装置に含まれる2種類―「指示表現」と「磁場表現」と述べた。

      注 2:Halliday & Hasan のことを指す。以下は同じだ。

     [2] 安藤貞雄・多田保行・永田龍男・中川憲・高口圭輔(訳).テキストはどのように構成されるか.1997:5. [3] 庵功雄. 日本語におけるテキストの結束性の研究.東京:くろしお出版,2007:63.

     第 1 章 序論

      4 指示表現について「文脈指示で用いられ、潜在的に範列的対立をなす表現」と定義した。日本語の指示表現はソ・コ・ゼロがある。ア系統は当てはまらない。また、「磁場表現」とは、内部に「項」(注 3)を含み、そのことによって結束性を生み出すものである。述語成分と一項名詞とがある。また、庵の研究では、接続表現が結束装置とみなされない。それは、文連続がテキストになることを保証しているのではなく、それ自体でテキストを形成する能力を持つ要素ではない、つまり結束装置の定義に当てはまらないからである。庵は日本語におけるテキストの結束性といった現象を取り上げ、文法的な手段で研究を行った。それはテキスト文法研究を極めて進めたと言われている。本論文は庵の研究結果に基づき、さらに結束装置の一つである人称代名詞の中日言語の同一テキストにおける表現形式の区別を考察していきたい。

     中国語のテキスト言語学に関する研究も、主に H & H の体系的な機能言語に集中している。黄国文(1988)、胡壮麟(1989)、胡曙中(2005)、および張徳禄(2012)はすべて Halliday

     の機能文法に基づきさらに中国語のテキストの結束性について研究を行った。黄国文(1988)は、結束がテキストの重要な特徴であり、テキストの表面構造に反映される意味概念である[4] ことを指摘した。文法的手段(照応、代用、省略など)と語彙的手段(繰り返し、共起関係など)の使用は、どちらも構造的結束が表現できる。この観点から、結束はテキストの表面的なネットワークである。その後、明示的なテキストの結束メカニズムについて、胡壮麟(1994)は、『語篇的衔接与連贯』で H & H の指摘した結束の範囲をさらに拡大した。たとえば、音声イントネーションも結束装置と見なすことができると指摘した。中国語のテキスト研究の発展に一定の貢献をしたと言える。

     注 3:「項」とは、ある名詞の内部に持った「~の」という部分を指す。例えば、「著書」の内部には「誰

      の本」という意味を持つ。それに対して、「本」には持たない。つまり 0 項名詞である。

     [4] 黄国文.語篇分析概要.長沙:湖南教育出版社.1988:10.

     第 1 章 序論

      5 中日の学者はずっと前から中日両言語の対照について多くの研究を行った。テキスト言語学の研究につれて対照言語学の領域においてもテキストの視点からの研究も重視された。中国では日本語のテキストに関する研究するのは主に鄭宪信・辛永芬(2005)、李静波(2008)、劉志昱(2010)、王珍珍(2011)、張潔琼(2011)、張颖(2012)、温曉亮(2014)などがいる。また両言語のテキストを対照分析する方法で、中日の結束装置と構造の類似点、相違点を比較してきた。それで、両言語がテキストを構成する時それぞれの結束装置の使用特性と規則を明らかにしてきた。まず、鄭宪信・辛永芬(2005)によって出版された『漢日篇章对比研究』は現代テキスト言語学の理論を背景にし、常見の中日のテキストの現象を説明した。その上に、中日のテキストの形式と構造の異同を比較した。この対照研究を通し、中日のテキストの対照の体系的な枠組みを構築した。

     王珍珍(2011)は、日中翻訳分析における選択体系機能言語学の役割について考察を行った。その中に、日中両語の語彙文法層における過程構成、叙法構造、モダリティー、テーマ展開、結束性の特徴について、比較分析を行った。この論文は日中翻訳を分析対象とし、比較分析の方法を通じ、訳文のテキストと元テキストの結束性の特徴を明らかにしてみた。

     劉志昱(2010)は、一文を超えた「談話」を対象にし、文の構造に当てていた焦点を談話というレベルに広げ、談話実例を分析していった。談話のトピックの展開に着目し、テキストの構造を説明し、また、意味のまとまりを保っている接続表現、テーマの省略、叙述表現などの規則をまとめてみた。劉は日本語の実例調査に基づき、談話を構造的に考察した。

     李静波(2008)は、小説、天声人語、社説から多くの実例を選択し、指示と省略という二種の結束装置について対照を行い、規則性を見出した。中日両言語の結束手段の相違点と共通点も究明してみた。指示では、主に人称詞と指示詞について分析を行った。省略では、主題の

     第 1 章 序論

      6 省略と目的語の省略という現象を分析した。李氏はそれらを全て文法的結束と見なして分析してきたが、実はその中の目的語の省略は語彙的結束と見なすべきである。

     張潔琼(2011)は中日の社会コメントをテキストの考察対象にし、指示、置換、省略、接続、繰り返しという 5 つの方面から結束手段を検討した。中国語のテキスト結束手段は使用頻度が日本語よりはるかに高い一方、日本語の省略現象は中国語より多いという結論を得てきた。また、中日の社会コメントのテキストでの語彙の繰り返しという結束手段の割合が大きいと述べ、またその原因を究明した。

     温曉亮(2014)は、従来のテキスト結束手段の研究とは異なり、文法的な結束に焦点を当てる代わりに、日本語の語彙から考えて日本語の結束特徴を分析した。主に名詞、動詞、形容詞、および接続詞という四種類に考察した。また、動詞による結束性を説明した時、「必要格成分」という概念を使用し、非常に意味があると思われている。

     もう一方、本論文の考察コーパスにした夏目漱石の『坊ちゃん』についての研究も見てみよう。『坊ちゃん』の中訳本に対する研究はほとんど国内の学者である。伝統的な翻訳理論と方法を通して、『坊ちゃん』の多訳本の特徴や訳者の翻訳ストラテジーなどについての分析は多いようである。例えば、文学性の再現できるか、原文に忠実したか否かことなど。「坊ちゃん」及びその中訳本をコーパスにして、中日のテキストの結束装置を考察し、さらに翻訳策略を分析する研究はまだ見られない。

     1.3 研究方法と目的 前に述べたように、『坊ちゃん』に関する研究は主に伝統翻訳理論の観点からいろいろ討論された。しかし、『坊ちゃん』の中訳本を素材にし中日のテキストの結束装置における対照研究はまだない。

     第 1 章 序論

      7 本論文は夏目漱石の『坊ちゃん』と両中訳本をコーパスにして、中日のパラレルコーパスにおける結束装置に量的に対照しようと思う。それで、同一テキストの場合に、違う言語システムにおけるその結束性の形成する結束装置の使用情況を分析する。さらに中国語のテキストの特徴に合うためにどうやって結束装置を処理したほうがいいか検討しようと思う。

     夏目漱石は「日本の国民的作家」として知られており、中国の文学界の魯迅に相当すると言われている。その代表作『坊ちゃん』は 1930年代からさまざまなバージョンに翻訳されており、中国で非常に人気がある。日本語の『坊ちゃん』は青空文庫からのである。現在、中国で中訳本が 9 つある。本論文は、背景がまったく異なり、よく研究された林少華版(2013)と劉振灜・呉樹文版(1987)の 2 つバージョンを選択することにした。

     本論文は、中日のテキストの結束装置の対照分析を通じて、各言語が異なる方法でテキストを構成し、テキストの要素の意味と構造の関係により、テキストが統一された且つ意味を持っているようになるということを翻訳者に伝えたいと思う。実際の翻訳では、各言語にはテキストの要素を自然に繋がる固定的な手段がある。したがって、研究を目的とした言語練習の場合以外、翻訳者は元テキストで使用された結束手段をそのまま目標言語に使用することはできない。テキストの各要素のつながりは、目標言語の特徴と規範に準拠する必要がある。

     その他、テキストの結束のルールを検討することは、読者にテキストを理解し把握するために一定の重要性を持っている。言語学習も文レベルに限定されるべきではなく、テキストレベルの教育は外国語教育で強化されるべきだと思う。学習者の読み書き能力の向上に役立つことが期待されている。

     第 1 章 序論

      8 1.4 論文の構成

     この論文は五つの章に分かれている。

     最初の章は序論であり、主に問題提起、国内外の研究の現状、研究方法と目的、論文の構成を紹介する。

     第 2 章では、従来のテキストに関する研究の概観を通じて、今の段階では客観的、定量的、体系的な分析を欠いていることがわかった。機能言語学の研究結果に基づき、本論文における重要な概念「テキスト」「結束性」について説明する。典型的で統計が容易な結束装置、すなわち三人称代名詞と指示表現を選択し統計した理由を紹介する。

     第 3 章は三人称形による照応について検討をする。まず『坊ちゃん』及び両中訳本における三人称形の使用頻度に統計をおこなう。さらに中日テキストでの違う表現形式を分析した上に中国語に翻訳する策略を考える。

     第 4 章は指示表現による結束関係に検討をする。『坊ちゃん』及び両中訳本における指示表現の使用頻度に統計をおこなう。また両訳本では翻訳された指示表現の区別を分析する。さらに指示表現が中国語に翻訳される策略を考える。

     第 5 章は本文の結論である。『坊ちゃん』及び両中訳本の三人称代名詞と指示表現に対して量的な統計を行い、さらに実例への分析を通し、中日の結束装置の区別を明らかにする。それぞれの翻訳策略をまとめてみる。

     第 2 章 結束装置の選択及び判定基準

      9 第 第 2 2 章

     結束装置の選択及び判定基準

      本章は本論文における重要な概念「結束性」「結束装置」について説明する。それから本論文では「結束装置」の中から三人称形と指示表現を選択した理由を説明する。

     2.1

     結束性と結束装置

      まず本論文における「テキスト」の概念を限定する。意味的にひとまとまりをなす文(連続)というものである。本論文は 2 文以上の「文連鎖」からなる「テキスト」のみを考察対象とする。H&H によると、文はあるまとまりをもったテきストの中で、その一部としてはたらくことになる。したがって、テキスト内の流れをよくして、そこに全体としての首尾一貫性をもたせるためには文と文のつながりがなくてはならないとわかった。

     それから、つながりの概念をもってすれば、テキストを結束的な特徴の観点から分析することが可能になる。なら、テキストにおける、各文の間の「つながり」がどうやって表現してくるのか。庵(2007)から、「テキストにおけるつながりには、解釈上の依存関係によるものと、共有知識によるものがある」[5] とわかっている。実は、この 2 種類のつながりはそれぞれ Beaugrande & Dressler の指摘した「結束性」と「一貫性」と等価なものである。さらに厳密な定義は、次のようになる。ある文がその文だけでは解釈が完結しない要素を内包しているとき、その文は先行/後続する文(連続)に解釈を依存しており、そのことによってその文連続は全文でテキストを構成する。この場合、その文連鎖は「結束的」であり、そのテキストには「結束性」が存在

      [5]

     庵功雄. 日本語におけるテキストの結束性の研究.東京:くろしお出版,2007:9.

     第 2 章 結束装置の選択及び判定基準

      10 する。こういう定義は H & H(1976)の指摘した結束性に関する定義に由来すると言われる。また、Beaugrande & Dressler は「結束性」を文法的ネットワーク、「一貫性」を意味的ネットワークにすると指摘した。先行研究を読んでいるうちに、「結束性」については形式的で、客観的なデータによって説明しやすいとわかった。それで、本論文は「結束性」のみを考察しようと思う。テキストの結束性が実現されるように、中日両言語はそれぞれどんな結束手段を使用したのか。本論文における「結束装置」は庵(2007)が提出した概念に基づき、つまり、「それ自身の解釈を他の部分に依存のことによってテキストの形成に貢献する要素のことを結束装置」[6] と呼ぶ。H&H(1976)は結束性のパタンを体系的に説明した。文法的結束性(照応、代用、省略、接続)及び語彙的結束性(同一語の繰り返し、上位/下位語、コロケーションなど)という二タイプに分けてある。本論文は主に文法的結束性の中にある照応のみを研究しようと思う。しかし、後文で中日対照して分析するとき、語彙的結束性による結束関係を表現する訳文が見られる。次は文法的結束性のいくつかの種類も分析する。

     2.2 三人称形

      英語においては、文法の結束性の中にある照応の項目に人称代名詞、指示代詞及び比較語がある。これらの項目は、情報がどこか別な所から検索できることを示すものである。H&Hは照応を「場面照応」と「テキスト照応」に分ける。発話役割を指す一・二人称形は外界照応的で、通常テキスト外で解釈られる。その他の役割を指示する三人称形はテキスト照応的で、文脈に依存して解釈できる。それで、本論文は『坊ちゃん』の中日テキストの結束装置についての対照なので、外界照応的指示を考察対象としない、テキスト照応の三人称形のみを考

      [6] 庵功雄. 日本語におけるテキストの結束性の研究.東京:くろしお出版,2007:63.

     第 2 章 結束装置の選択及び判定基準

      11 察したい。

     2.3 指示表現 庵(2007)は、「指示表現」を「テキスト内指示」と「テキスト外指示」に分けた。永野(1986)は、連接論において、文と文との連接関係を示す指標となる言語形式の一つとしての指示語を挙げた。市川(1978)でも、指示語は前文(あるいは前節)の内容を、後文(あるいは後節)の中に持ち込んで、前後を内容的に関係づける形式であると指摘した。以上から、指示表現は文のつながりに深く関わりをもつ言語形式であるとわかった。

     指示詞による照応は、人称詞と同じく、外界照応的指示と文脈照応的指示がある。テキストの結束性に貢献するのは後者だけなので、それに限って考察する。中国語は、指示詞で指すとき、「(話し手に)近い」と「近くない」の区別がある。しかし、日本語には 4 種類がある。佐久間(1936)は、日本語の指示詞をコ、ソ、ア、ド系(近、中、遠、不定称)に分けている。また、金水・田漥(1990、1992)はア系統は話し手の直接経験的領域にあるものを指すものと指摘した。すなわち、ソとア系統の対立は基本的に話し手が知っているかどうかによって規定され得るものである。庵(2007)は、金水・田漥モデルでは説明できないコとソ系統の対立を究明した。この対立はテキストのレベルの原理が両者の対立を支配しているのである。ア系統はテキスト内指示にあたっていなく、だから、本論文はコとソ系統による指示を考察しようと思う。この2つの指示詞はそれぞれ中国語の「这」と「那」に対応する。

     さらに庵(2007)の研究によると、指示表現は「指定指示」と「代行指示」という2つ用法があるとわかった。それが「指し方」を問題とするテキストレベルの対立と「指示対象」を問題とする統語論レベルの対立によって考えた結果である。両者の区別はH&Hの言った「照

     第 2 章 結束装置の選択及び判定基準

      12 応」と「代用」の区別に相当する。言い換えれば、日本語の指示表現の用法は、「照応」と「代用」という 2 種類の機能を跨いでいると言える。さらに日本語の指示表現の「代用」の機能を説明しようと思う。H&Hは、「代用はある語句を別の語句に置き換える操作であり、省略は、ある語句を省く操作である。本質的には、この2つは同じ操作である。省略は、代用形式のうちで、その項目がゼロによって置き換えられる物であると解釈することができる。」と指摘した。高崎(1990)も、「ある語句の反復を避けたり、言わなくてもわかることを表現せずにすませたりして、文中の要素のいずれかが欠落している表現を省略表現」と説明した。H&Hの言う意味とほとんど同じだと思う。

     しかも、日本語の指示表現の機能はこの二種類に完全に対応するわけではない。H&Hも代用は指示と似ていると指摘したが、二つのタイプの区別をさらに強調した。しかし、使用形式から言えば二種類はやはり共通点があると述べた。代用は、被前提項目がテキストの中に既に出て、語や句のような言語的な項目間の関係である。それで、代用語は名詞、動詞、または節として機能する。省略は同じと見えて、ただ、代用語が存在していないわけである。日本語における指示表現以外には、名詞の代用では「の」「こと」もあったり動詞の代用語では「する」や「やる」もあったりする。『坊ちゃん』の結束装置について量的に分析するとき、全ての代用と省略をデータになることは難しくて。そのうえ、典型的な項目としての対照する価値はあまり大きくないと思うから、こういう代用語を考察対象語にしないことにした。わかりやすいために、本論文は「代用指示」と「指定指示」を併せて指示表現の結束機能として考察しようと思う。省略については、人称代名詞は省略の形式でよく表現されるが、本論文ではそれを省略ではなく、人称代名詞のゼロ形式とみなして分析しようと思う。

     また、比較語による照応は、一般的に形容詞と副詞によって比較の意味が表される。例えば、「大きい」と「小さい」。特定比較は特定の性質に関して事物間の比較の可能性を表現する。しかし、中国語と

     第 2 章 結束装置の選択及び判定基準

      13 日本語は形容詞と副詞の比較級ではなく、一般的に文中の「付加語」によって表現していく。比較の場合は、関係がやはり明らかに表現できる。中日言語を転換するとき、比較意味を表す「付加語」はそのまま訳されたと見える。例えば。もっと・更に・より(更)。それで、比較語による指示に関する討論は対照性が強くないと思う。本論文ではこのような指示を考察対象しないことにした。

     最後、接続の場合は、もはや指示物を文脈の中に捜せというものではなく、後続する語句が先行する語句に体系的に結び付けられる仕方を指定するのである。市川は、接続語句が前後の文(あるいは節)相互を直接、論理的に関係づけるものであると提唱した。接続表現は連接論からみた文章構造に深く関わりをもつ言語形式であると言えるが、しかし庵(2007)は、結束装置というのはそれ自体で文連続に結束性をもたらす能力がなけらばならないと強調し。しかし、接続表現はそれ自体でテキストを形成する能力を持たないので、結束装置とは呼ぶわけにはいかないと指摘した。本論文はそれに従って検討を行うと思う。

     また説明しておきたいことがもう一つある。文頭に現れ指示詞を含む接続語は、非常にたくさんある。例えば、そうしたら(那么)、こうして(这样一来)、それでも(尽管如此)、それにかかわらず(虽然)など。これらは指示項目に伴い、接続的な働きもある。つまり、この形式で接続と指示の間には重なり合う部分がある。意味の完全性を考えると、本論文はこのような表現を接続語と考え、指示表現とみなさない。

     上述のように、本論文は三人称代名詞と指示表現に限って量的な統計を行う。理由はこの 2 種類の結束装置は使用頻度が高く、効率的な統計ができる。また、この 2 種類は日本語においても中国語においても典型的な結束装置であり、対照分析する価値が高いからである。

     第 3 章 『坊ちゃん』及び両訳本の三人称形における対照分析と中訳策略

      14 第 第 3 3 章

     『坊ちゃん』及び両訳本の三人称形における対

     照分析と中訳策略

     本章は三人称形による指示について研究を行う。夏目漱石の代表作『坊ちゃん』は 1930 年代から翻訳されてから、中国で非常に人気がある。本論文は、9 つの訳本から背景がまったく異なり、よく研究された林少華版(2013)と劉振灜・呉樹文版(1987)の 2 つバージョンを選択することにした。本論文の前述のように、一・二人称形は外界照応なので、通常テキストの範囲に含まれなく、三人称形はテキスト照応的なので、文脈に依存するから、本章では三人称形のみについて対照分析を行う。さらに中日テキストでの違う表現形式を分析した上に中国語に翻訳する策略を検討してみたい。

     3.1

     『坊ちゃん』及び両訳本の三人称形の使用 ここで『坊ちゃん』及び両訳本の典型的な三人称形の使用頻度に対して量的な統計をした。以下のようになる。

     表 表 1 1 三人称形 原作 林訳本 劉訳本 合計 2 279 774

     表 1 から見ると、原作で日本語の三人称形「彼/彼女」が二回だけ使われたから、。ゼロという形式で表現してきたと見なしたいと思う。しかし、両中訳版の 279、774 に比べると同じコンテキストにおける中日の人称指示の使用量が極めて大きいとわかった。それに、両中訳本の間も大きな差が現れた。今まで日本語のゼロ人称代名詞の使用について多くの研究が行われたがその中に日本人の言語心理の視点から原因を究明する研究が多いようである。また日本語の人称代名詞が省略

     第 3 章 『坊ちゃん』及び両訳本の三人称形における対照分析と中訳策略

      15 しすぎるからこそ、中国の研究者は翻訳の角度から、人称の省略条件についての研究も行った 次は中日言語が三人称形における使用差異とその原因を分析してみる。次の例を見てみよう。

     (1)人が叮寧に辞令を見せたら見向きもせず、やあ君が新任の人か、

     ちと遊びに来たまえアハハハと云った。

      (p.25)

     林:我这里谦恭的给他看委任状,他却眼皮不抬,哈哈大笑:噢,新

     来的?有空去玩!

     (p.193)

     劉:人家郑重其事地将委任状递给他看,可他连看都不看一眼,只是说:

      “喂,你是新来的呀,有空儿来我住的地方玩玩!哈哈哈哈……” (p.18) (2)狸はこれからこの汽車で温泉へ行こうと云う計画なんだろう。す

      たすた急ぎ足にやってきたが、擦れ違った時おれの顔を見たから、

      ちょっと挨拶をした。

      (p.43) 林:狐狸迎面赶来,大概是想坐这班火车到温泉去。他快步急行,擦肩

     而过时,瞟了我一眼,我打了招呼。

     (p.203) 劉:“狗貛”大概是想坐这趟火车去温泉的吧。他迈开大步急急地赶来 在俺和他相对擦肩而过的时候,他看了俺一眼,于是俺向他打了个

      招呼。

     (p.31) (3)兄は実業家になるとか云ってしきりに英語を勉強していた。元来

      女のような性分で、ずるいから、仲がよくなかった。十日に一遍

     ぐらいの割で喧嘩をしていた。ある時将棋をさしたら卑怯な待駒

      をして、人が困ると嬉そうに冷やかした。あんまり腹が立ったか

      ら、手に在った飛車を眉間へ擲きつけてやった。眉間が割れて少々

      血が出た。

      (p.6) 林:哥哥声称要当什么企业家,一个劲儿抓住英语不放。他原本就是女 人脾性,加上狡猾,两人关系很僵,差不多十天就吵一次。一次下 棋时,他卑鄙的设一伏子,堵住我老将的去路,见我发窘,便笑嘻

     第 3 章 『坊ちゃん』及び両訳本の三人称形における対照分析と中訳策略

      16 嘻地冷嘲热讽。我一气之下,将手中的“车”朝他眉间掷去,打得 他眉间开裂出一点儿血。

     (p.183) 劉:俺哥他说要当什么实业家拼命在学英语。他的性情本来就像个女人, 很狡猾。俺和他处不来。大概每隔十天半月,总要吵上一架。有一

     次,俺和他下象棋,他总是卑鄙地预先埋伏好棋子儿,好把你“将” 死,看见人家憋住了,他就得意地嘲弄俺。俺气极啦,将手中的“飞 车”棋子朝他眉心摔去,眉心被划破了,流了点血。

      (p.3) (4)赤シャツに勧められて釣に行った帰りから、山嵐を疑ぐり出した。

     無い事を種に下宿を出ろと云われた時は、いよいよ不埒な奴だと思

      った。ところが会議の席では案に相違して滔々と生徒厳罰論を述べ

     たから、おや変だなと首を捩った。

      (p.111) 林:自从和红衬衫钓鱼回来后,便怀疑起豪猪来。当他以莫须有的罪名 令我退出房间时,更觉得他可恶至极。然而开会时却意外慷慨陈词, 要求惩办学生,弄得我如墜五里雾中。

      (p.240) 劉:自从那次“红衬衫”约俺钓鱼,回来之后,俺就怀疑起“豪猪”来 了。当他用莫须有的口实,让俺搬家的时候,俺更认为他是个岂有 此理的家伙。但是,自从他在会议桌上出乎意料地慷慨陈词,提出 严惩学生的主张之后,俺可就大感意外,觉得“唉,难捉摸呀”。

     (p.80) 例(1)では、両訳者とも「他」によって前に出てきた「山嵐」を 2回指示し、それで結束関係が形成された。例(2)では、原文の三人称代名詞がゼロ形式に対し、林訳本は文頭の「狸」を指示するために「他」が一個使われた。しかし劉訳本では同じ指示だが「他」が 4 回も出てきた。例(3)では、劉訳本は林訳本より「他」を 3 回多く使い、全部文頭に登場した「兄」を指示した。例(4)も同じく、劉訳本での三人称は林訳本より一回多く使われた。前文の主語ではなく、述語として出てきた「山嵐」を指示する。以上の例から見ると、日本語の三人称ゼロ形式に対して、中国語に翻訳するときほとんどで「他/她」で表現するのは分かった。しかし、なぜ、両訳本の三人称代名詞の使用頻

     第 3 章 『坊ちゃん』及び両訳本の三人称形における対照分析と中訳策略

      17 度はそんなに大きな差があるのか。考えてみると、それは翻訳のプロセスでは、ある訳者は文と文との関係をさらに明らかにすることに重点を置き、ある訳者は目標言語のテキストの結束特徴に一致することに重点を置くと思う。

      3.2 中日三人称形の使用の特徴 まず翻訳分野における「明示化」の概念を説明したい。

     Vinay & Darbelnet(注 ...

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